目に直撃する煙と息止めの限界
はんだごてのこて先を基板に当てた瞬間。
ジュワッという音とともに立ち上る一筋の白い煙が、なぜかピンポイントで自分の顔に向かってきます。
目に染みて思わず「イッッッ」と声を漏らしながら瞬きを連発する。
有毒なフラックスのニオイを吸い込まないように作業のたびに息を止める。
はんだ付けだけでなくUVレジンを使っている時も同じです。
あの独特のケミカルな刺激臭が部屋に充満すると、後からジワジワと頭が痛くなってきます。
換気扇を回しても窓を開けても手元の煙はどうにもならない。
そんな泥臭い悩みを物理的なパワーでねじ伏せてくれたのが「白光 卓上吸煙器 FA-400」でした。

煙が生き物のように吸い込まれていく快感
箱から出してデスクの奥にドンと置きスイッチを入れます。
手元ではんだを溶かしてみると、今まで顔に向かってきていた煙が空中で「くの字」に折れ曲がり、真っ黒な活性炭フィルターに向かってスゥーッと吸い込まれていきました。
「マジか」と呟いたまま無駄にもう一箇所はんだ付けしてしまいました。
顔の前に見えないシールドが張られたような感覚です。
息を止めずに作業できる。
目が全く痛くならない。
この当たり前のことがどれほど作業のストレスを削ぎ落としてくれるか、実際に体験するとちょっと笑いが出てきます。
なぜ自作ファンではなく「FA-400」なのか
パソコンの冷却ファンと100均の活性炭フィルターを組み合わせて自作する人もいます。
私も最初はそうしようかと考えました。
でもFA-400を買って正解だったと確信した最強の理由があります。
それが「横置き」ができるという点です。
普通の吸煙器は立てて使いますが、FA-400は本体をパタンと倒して横向きに置けます。
横置きにすると視界を遮らないだけでなく、手元にめちゃくちゃ近づけて配置できるんです。
煙は上に逃げる前に下からグンッと強力に吸い込まれます。
作業スペースを圧迫せず、腕の邪魔にもならない。
道具としての完成度が高すぎてさすがプロ用メーカーの白光だと唸りました。
買う前に覚悟すべき「爆音」と「ニオイの限界」
ただ、手放しで褒められないリアルな欠点もしっかり書いておきます。
まず「音」です。
スイッチを入れると「ブォォォォン」というキッチンの換気扇の「強」レベルの音が鳴り響きます。
深夜に家族が寝静まった横でこっそり使うにはかなり気を使う騒音です。
YouTubeで動画を見ながら作業したいならイヤホンは必須になります。
もうひとつは「部屋の換気は別途必要」ということ。
FA-400はあくまで「手元の煙とニオイをフィルターに吸着させる」ためのものです。
空気清浄機ではないので閉め切った部屋で何時間も作業していれば結局ニオイはこもります。
窓を少し開けるか部屋の換気扇と併用するのが前提になることは覚えておいてください。
こんな人は今すぐ机に置くべき
- 自作キーボードや電子工作で毎週末はんだ付けをしている人
- レジンアクセサリー作りで刺激臭に悩まされている人
- 作業中に無意識に息を止めてしまい、終わるとドッと疲れる人
- ペットや小さな子供が同じ家の中にいる人
肺と目へのダメージは金で防げる
吸煙器に数千円出すのを渋って、煙を吸い込みながら作業し続けるのは完全に悪手です。
健康へのダメージはもちろんですが何より「作業に集中できない」というロスが大きすぎます。
FA-400のスイッチを入れて煙がズバァッと吸い込まれていくあの光景を見ると、もう二度と吸煙器なしの環境には戻りたくなくなります。
息苦しさと目の痛みからサクッと抜け出して、快適なデスクを作り上げましょう。
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